公正で持続可能な社会づくりを
エンパワーする
empowering actions for just and
sustainable society
2013年度事業報告
(2013年3月~2014年2月)
設立3年目は、専従スタッフ1人に加えてパートタイムの研究員を2人採用し、より専門性の高い支援と自主企画の実施をめざした。公募助成は1部門で通年企画5件と後期追加企画7件(うち1件は通年企画の補充)、企画助成は2部門4件の支援を行なった。
abtの運営
- 「市民活動の環境醸成」と「問題解決への触媒作用」という戦略目標に沿って、前年度からの継続3件(うち1件は国際的研究グループとの協働)と2013年度後期の新規取り組み3件の自主企画を実施し、成果を公表した。
- 公益財団法人信頼資本財団の「共感助成」認定団体登録により、この枠組みを通じた寄付に税控除が受けられることになった。abtは2013年度内に寄せられた寄付を2014年度事業に充てる形式で目標額達成!
- 公募助成と企画助成を大別し、申請や支援のフォーマットを整理統合して、2014年度からの新たな事業展開に備えた。
【実施経過】
2013年3月 | 2012年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成7件の成果報告会開催。2013年度公募助成8件を採択(うち3件は後日、申請者事情で返上)。2013年度企画助成は、脱原発プロジェクトの継続企画2件と新規企画1件、および東アジア環境交流プロジェクトの継続企画1件を決定。2014年度事業計画&予算案承認のため理事会開催。 |
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4月 | 2012年度の全助成企画から最終報告書と会計報告書の提出。abt自主企画、欧州環境庁報告書Late lessons from early warnings: science, precaution, innovation(2013年版)の日本語訳「種子処理用浸透性農薬とミツバチ: 化学物質のリスクをめぐる論争の民主的統御における挑戦」の章+バイエル社との紙上対論を公開。 |
5月 | abt自主企画「ネオニコチノイド系化学物質の国内使用に関する基礎データ」を公表。浸透性農薬問題研究員2名採用(パートタイム)。abt年次総会・理事会開催。 |
6月 | 2012年度から継続のabt自主企画により浸透性農薬タスクフォース東京会合と「浸透性農薬に関するIUCN東京シンポジウム2013」を共催。2012年度事業報告と決算報告を公開。 |
7月 | 理事会+スタッフ合同リトリート開催、2013年度後期自主企画案暫定合意。 |
8月 | 公益財団法人信頼資本財団の「共感助成」認定団体に決定。「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」2013年度後期追加公募開始。 |
9月 | abtフェイスブックアカウントから情報発信開始。abt自主企画「ネオニコチノイド系農薬問題とは?~情報・資料集~」公開。 |
10月 | 2013年度助成企画3部門8案件から中間報告書提出。abt自主企画「ネオニコチノイド系農薬残留調査」に着手し、サンプル収集開始。abt年度中間レビュー作成。 |
11月 | abt自主企画「ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム」(全3回)第1回開催(動画記録)。理事会開催。 |
12月 | 2014年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募開始。資金調達用2014年度暫定事業計画&予算案作成。 |
2014年1月 | 2013年度後期追加公募助成7件決定。abt自主企画「ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム」第2回開催(動画記録)。abtの2014年度事業計画&予算案作成。 |
2月 | 2014年度公募助成4案件を採択。2014年度企画助成3部門5案件承認(その後も開拓継続)。自主企画「abtネオニコチノイド系農薬残留調査レポート(米・茶)」公表。abt自主企画リーフレット「ネオニコチノイド系農薬って?」PDF公開(限定印刷版1000部を試験配布)。2014年度事業計画&予算案承認のため理事会開催。 |
【abtが直接・間接に関わった主な記事と出版物、時系列順】
- 月刊『選択』2013年4月号「農薬ムラ――有害『ネオニコ系』を野放し」横田一
- 『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』A・V・ヤブロコフ他著/星川淳監訳/チェルノブイリ被害実態レポート翻訳チーム訳(岩波書店)
- 季刊『alterna』2013年7月号「ネオニコを野放し、『農薬ムラ』の実態」横田一
- 週間朝日2013年7月12日号「農薬の“ドサクサ”規制緩和で子どもが危ない」横田一
- 月刊『選択』2013年8月号「本当に危ないのは『国産農作物』――健康を脅かす甘い残留農薬基準」横田一
- WEBRONZA「生物多様性を脅かすネオニコチノイド系農薬」星川淳(10月21日)
- 月刊『選択』2013年10月号「北海道産米は本当に安全か――知られざる『農薬漬け』の実態」横田一
- 月刊『野鳥』2013年11月号「ネオニコチノイド系農薬が脅かす生物多様性」星川淳
- 月刊『選択』2013年12月号「拡大し続けるネオニコ系農薬汚染――世界も呆れる『基準値緩和』の暴挙」横田一
- 『ミツバチ大量死は警告する』岡田幹治著(集英社新書)
- ChangeRecipe「助成金を提供して問題への社会的取り組みを広げる方法」(特定非営利活動法人シーズ・市民活動をさせる制度をつくる会)
ネオニコチノイドプロジェクト ネオニコチノイド系農薬問題の社会認知と解決を促す
[通年助成]
ネオニコチノイド系農薬フリー地域づくり » 最終報告書 » 収支報告
一般社団法人日本在来種みつばち協会(申請者:高安 和夫)
助成金額:1,000,000円 【広報・社会訴求/市場“緑化”/政策提言部門】
ネオニコフリー・生きもの認証システムの推進 » 最終報告書 » 収支報告
ネオニコチノイド系農薬の中止を求める NGO ネットワーク(申請者:久保田 裕子)
助成金額:1,500,000円 【広報・社会訴求/市場“緑化”部門】
空中散布されたネオニコチノイドの飛散調査 » 最終報告書 » 収支報告
竹ノ内 敏一
助成金額:1,200,000円 【調査・研究/広報・社会訴求部門】
ミツバチの側からみた蜂群大量死の実態をひろめるプロジェクト » 最終報告書 » 収支報告
後藤 純子
助成金額:141,000円 【広報・社会訴求部門】
河北潟地域におけるラジコンヘリ散布を行わないエリアの拡大とカメムシ米のブランド化 » 最終報告書 » 収支報告
NPO法人河北潟湖沼研究所(申請者:高橋 久)
助成金額:1,320,000円 【広報・社会訴求部門】
ネオニコフリーを広げるための棚田を切り口とした学習会・食事会、フォーラム開催による人材育成、普及啓発事業 » 最終報告書 » 収支報告
特定非営利活動法人 棚田LOVER’s(申請者:永菅 裕一)
助成金額:499,900円 【広報・社会訴求部門】
斑点米カメムシ類による経済的損失回避策の転換に関する秋田県への要請 » 最終報告書 » 収支報告
米の検査規格の見直しを求める会(申請者:山浦 康明)
助成金額:159,600円 【政策提言部門】
有害農薬の規制を目指す持続可能な農業キャンペーン » 最終報告書 » 収支報告
グリーンピース・ジャパン(申請者:佐藤 潤一)
助成金額:1,250,000円 【調査・研究/広報・社会訴求/市場“緑化”/政策提言部門】
「生きもの認証システム基礎基準」における生きもの観察指導員(Bioアナリスト)養成、「ネオニコフリー農業による地域づくり」のパイロットプロジェクト構築、及びそれらの実績の公表 » 最終報告書 » 収支報告
一般社団法人 生きもの認証推進協会(申請者:徳江 倫明)
助成金額:750,000円 【広報・社会訴求/市場“緑化”部門】
空中散布されたネオニコチノイドの飛散調査(追加申請)
竹ノ内 敏一
助成金額:250,000円 【調査・研究/広報・社会訴求部門】
ミツバチからのメッセージ » 最終報告書 » 収支報告
特定非営利活動法人 F.O.P(申請者:杉浦 歩実)
助成金額:217,500円 【広報・社会訴求部門】
フィプロニルを成分とする苗箱施用殺虫剤のリスクを緩和する栽培方法の探索 » 最終報告書 » 収支報告
神宮字 寛
助成金額:500,000円 【調査・研究部門】