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トップページ 法制度・生産量・製品名 米国環境保護庁、ネオニコチノイドのハチに対する有害性表示を義務づけ

アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)は、8月15日付けの公式発表により、ネオニコチノイド系の4物質(クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム)を含有する農薬について、ハチなど花粉媒介昆虫への有害性をラベルに表示することを農薬メーカーに義務づけ、ハチのいる場所での使用禁止をラベルに明示させることにした。新しい表示には、ハチの警告マークとともに「花粉媒介者保護」の注意欄が設けられ、下記の注意書きが記載されるほか、「使用法」として受粉サービスの契約養蜂家に使用予定を48時間前に報告し、ハチの退避を依頼するなど細かい注意点を挙げている。

米国農務省とEPAは5月に蜂群崩壊症候群に対応する報告書を発表したが、農薬は複数原因のうちの1つとする立場を取っている。ネオニコチノイド系農薬の規制が進む欧州に比べて動きの鈍かった米国が、ラベル表示義務によって花粉媒介者への危険性を明確に認めたことになり、今後の進展が注目される。詳細はPDFで。

米国環境保護庁、ネオニコチノイドのハチに対する有害性表示を義務づけ