2013年5月27日に公表された欧州食品安全委員会(EFSA)の科学的リスクアセスメントを受けて、欧州委員会では加盟国の有識者による食品生産流通過程・家畜衛生常設委員会がフィプロニルの使用を規制する提案を支持し、7月16日の常任委員会で加盟国中23カ国が賛成、2カ国が反対、3カ国が棄権した。これにより、トウモロコシやヒマワリなどでの使用は規制対象となる。2013年12月31日から規制がスタートするが、来年2月28日までは使用することができる。
(以上、欧州委員会プレスリリースから要約)
去る5月23日付けで今年12月1日からの暫定禁止が発表されたネオニコチノイド系農薬のクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムに続き、フィプロニルは使用が規制される4種類目の浸透性農薬となる。フィプロニルは日本では農薬として稲の育苗箱や野菜・花卉類に、また身近なところでゴキブリ、アリ、ダニなどの防虫剤としても多用されている。
【参考】
欧州委員会プレスリリース
グリーンピース・ジャパン(7/17)「ヨーロッパのハチに朗報!『ハチ大量死』農薬の追加規制が決まる」
alternaオンライン(og/45966/7/17)「EU、新たなネオニコ系農薬の使用を制限」