登録農薬の有人ヘリコプター散布を行う際には、散布に先立ち、農林水産省・環境省令「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」に基づいて「農薬使用計画書」を農林水産大臣に届け出ます。
現在、有人ヘリコプターに代わり空中散布の主流を占めている無人ヘリコプター（ラジコンヘリ）は、農林水産省通知「無人ヘリコプター利用技術指導指針」に基づき、都道府県単位で設置される「無人ヘリコプター協議会」に「実施計画書」を報告することが定められています。
どちらの場合にも、農林水産省や地方の農政局（有人ヘリ）、各地の無人ヘリコプター協議会（無人ヘリ）で実施計画書の閲覧が可能です。散布する農薬の種類や散布地域の面積などはこの計画書によって報告されていますが、詳細な全国統計データとしては公開されていません。
■無人ヘリで使用されるネオニコチノイド系農薬
無人ヘリコプターによる空中散布で使用される農薬については、「農林水産航空協会」が該当農薬のリストを公開しています。ここでは、2017年9月30日時点の登録農薬のうち、ネオニコチノイド7種とフィプロニルを含有する農薬をリスト化しました。
出典：一般社団法人農林水産航空協会「登録農薬一覧」 » http://mujin-heri.jp/index11.html
■【参考】水稲の無人ヘリコプター空中散布に使用されたネオニコチノイド系殺虫剤（防除面積）
市民グループがまとめた無人ヘリによる水稲防除の原体別防除面積の推移統計から、ネオニコチノイド系農薬に関するデータを抽出しました。
出典：ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議主催「院内学習会 無人ヘリによる農薬空中散布を考える」（2012/11/20）での反農薬東京グループ辻万千子講演資料
