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トップページ 研究紹介・解説 「浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書」日本語版公開! 【ネオニコチノイド研究会】

世界の科学者30人によって構成される浸透性殺虫剤タスクフォースが2014年6月から10月にかけて査読誌『Environmental Science and Pollution Research』に発表した8編の論文集「Worldwide Integrated Assessment of the Impact of Systemic Pesticides on Biodiversity and Ecosystems」の日本語版「浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書」が完成しました。

この評価書は、ネオニコチノイドおよびフィプロニルによる生態系影響について、既存の論文1,121編を精査し、その結果を報告するものです。日本語版は、国内の科学者有志によるネオニコチノイド研究会が監訳し、PDFをダウンロードいただけます(初版)。

「浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書」日本語版

 

【目次】

  • 浸透性殺虫剤に関する世界的な統合評価書:昆虫相の世界的崩壊:浸透性殺虫剤が果たした役割の探求
  • 浸透性殺虫剤(ネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニル):動向、使用状況、作用機序、および代謝産物
  • 環境運命と曝露:ネオニコチノイド系殺虫剤とフィプロニル
  • ネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルの非標的無脊椎動物への影響
  • 野生脊椎動物へのネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルの直接的間接的影響の検討
  • 浸透性殺虫剤の大量使用による生態系機能および生態系サービスに対する危険
  • 害虫駆除のためのネオニコチノイド系殺虫剤の代替案:農業および林業における事例研究
  • ネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルが生物多様性および生態系機能に与える危険に関する世界的な統合評価書の結論

 

なお、この評価書の原文(英語)は浸透性殺虫剤タスクフォースのウェブサイトで公開されています。