一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(abt)は2013年末から2014年前半にかけて、第一線の生産者・流通業者・研究者・消費者を交え、生態系と人体への影響が懸念されるネオニコチノイド系(浸透性)農薬をテーマに全3回の「ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム」を開催し、第3回「脱ネオニコ農業への地図を描く」ワークショップ(2014年6月8日)において「脱ネオニコ宣言」を採択しました。
以下にワークショップ当日の配布資料(プログラム)、午前と午後に分けた動画記録、「脱ネオニコ宣言」、そしてワークショップの成果として発表された5つの脱ネオニコ地図(ロードマップ)をご紹介します。なお、下記の脱ネオニコ宣言に対する賛同を集めておりますので、ぜひご参加ください!
脱ネオニコ宣言
私たちは持続可能な社会をめざし、環境や人間の健康を守るために、ネオニコチノイド系殺虫剤を含めて農薬に依存しない農業を支え、推進します。生態系と調和した、より安全で美味しい食物をつくるために、生産者・消費者・流通業者・研究者は連携を強めていきます。
生産の場で
- ネオニコチノイドなどの農薬だけに頼らない農業技術の確立と普及に努めます。
- 行政や農協の情報を鵜呑みにせず、病虫害防除とともに、作物自体の生命力向上も重視します。
消費と流通の場で
- ネオニコチノイドなどの農薬を使わない生産者を“食べる”ことで応援します。(学校給食にも導入努力を!
- 生産者と消費者の橋渡しをする流通業者も、できるところから脱ネオニコ宣言を広げます。
- ネオニコチノイド系農薬を使わない産品がわかる認証システムやロゴマーク、ウェブバナーなどを広め、生産・流通・消費の場をつないで持続可能な農業への好循環を促します。
科学研究の場で
- ネオニコチノイド系農薬の人や環境に対する影響について、科学的立証を進めます。
- ネオニコチノイドなどの農薬を使わない農業技術に役立つ調査・研究を進めます。
第1回「農家が楽になる減農薬農業:天敵を利用したIPM」(2013年11月9日)
動画:YouTube
資料:当日配布プログラム(PDF)
第2回「稲作育苗箱の浸透性農薬施用について」(2014年1月26日)
動画:YouTube
資料:当日配布プログラム(PDF)