日本自然保護協会は2015年11月21日、「ネオニコチノイド系農薬」について考えるシンポジウム「ネオニコチノイド系農薬の生態系影響」を開催しました。当日は、国内外から昆虫学・環境学・毒性学・農薬管理をご専門とする5名の方にご講演いただき、新農薬の生態系影響や適正利用のあり方について議論しました。
パネルディスカッションでは、「影響が科学的に十分明らかになってからでは対応が遅く、総合的な判断と対策が必要だ」「同じ農薬だけを使うのは害虫の抵抗性進化を促すため農薬製造サイドからみても持続可能でない」「代替案の無い状態で一律規制をかけるのは危険」などと言った意見が交わされ、「収量確保か生態系保全か」という二元論で語られてきた議論を、課題解決のための意味のある議論に結び付けられました。
▼詳細はこちらから(当日発表スライドと動画も公開)
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/satomoni/2015/12/post-9.html