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トップページ 助成先活動情報 グリーンピースがネオニコチノイド系農薬の規制を求め、環境省に要望書提出
英国サセックス大学に委託した新レポートを受け
【国際環境NGOグリーンピース・ジャパン】

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは6月21日、ネオニコチノイド系農薬の環境リスクに関する科学研究をまとめたレポート「ネオニコチノイド系農薬の環境リスク: 2013年以降明らかになった証拠のレビュー」の日本語版を発表。同農薬の環境に与えるリスクが高いことから、環境省に対し、危険な農薬の規制を求める要望書を提出しました。

レポートの執筆は、同分野の代表的な科学機関の一つである英国サセックス大学に委託し、そのレビューからは、ネオニコチノイド系農薬がチョウ類、甲虫類、水生昆虫類など、ミツバチ以外の多くの野生生物種にとっても重大なリスクをもたらし、食物連鎖の上位への波及的影響も生じ得ることを示す証拠が見つかりました。

グリーンピース・ジャパンは環境省に対して、以下を要望しています。

1. 予防原則の観点から農薬と環境や生態系の影響との因果関係確立をまたずに、リスクの高い農薬の使用を暫定的に止める措置を講じること

2. 農薬登録にあたり、野生の花粉媒介者など水産動植物以外も含む生態系への悪影響を検証する枠組みをつくること

3. 花粉媒介生物を含む生態系への影響の観点から登録を保留する基準や枠組みができるまで、ネオニコチノイド系農薬(現在登録保留基準が検討されているスルホキサフロルを含む)の登録や使用を停止すること

4. 化学農薬や合成肥料、遺伝子組み換え作物に依存しない「生態系農業」を支援すること

▼2017/06/21 グリーンピース、英国サセックス大学に委託した新レポート発表  環境リスクの高いネオニコチノイド系農薬の規制を求め、環境省に要望書提出
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2017/pr20170621/