7月3日に第5次エネルギー基本計画が閣議決定しました。
「eシフト」(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)は、策定プロセスが開始された当初から、プロセスや内容の是正などを求めてきましたが、経済産業省では、公聴会の開催など、市民の意見を反映するような努力は行われていません。本来であれば、パブリック・コメントの結果を発表・分析、それを踏まえた公開の審議を行うべきではないでしょうか。このような手続きをふまずに閣議決定を行うことは、パブリック・コメント制度の形骸化にほかなりません。
また、基本計画案の内容についても、多くの誤りやミスリーディングな記述が繰り返され、原発・石炭を延命させることを誘導するものとなっています。
こうした状況に抗議するため、7/3、参議院議員会館でNGOや専門家が緊急記者会見を開きました。
会見では、市民の意見を無視した法案策定プロセスへの疑問や、福島原発事故に関する認識が不十分であること、日本の再生可能エネルギーのポテンシャルは非常に高いにもかかわらず、2030年エネルギーミックス(長期エネルギー需給見通)では過少に見積もられていることなど、厳しい発言が相次ぎました。
また、明日香壽川氏(東北大学環境科学研究科教授)は、今回発表された第5次エネルギー基本計画のファクトチェックを行うため、詳細なリストを作成中で、国民をミスリードするような記述、全くの嘘、関係のない記述等がないか精査し、今後発表していく予定であると発表しています。
(記者会見についての問い合わせ)
eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)
事務局: 国際環境NGO FoE Japan
TEL: 03-6909-5983/FAX: 03-6909-5986
▼詳細はこちらから
http://www.aseed.org/report/180704/
▼当日の動画
動画 https://www.youtube.com/watch?v=EvWgnHzX8mc&feature=youtu.be