避難計画を案ずる関西連絡会は、関西電力が高浜原発4号で8月20日、原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部から放射能を含む一次冷却水漏えい事故を起こしたことを受け、抗議声明を発表した。
声明では、前日19日にも、４号でタービン動補助給水ポンプでの制御油の漏えい事故を起こし、同ポンプが使用不可能の状態に陥ったにもかかわらず、22 日の原子炉起動に間に合わせるため作業を続け、その結果、上蓋配管からの放射能漏れ事故まで引き起こしたことに対し、「２日連続の事故は、関電がいかに運転最優先で、ずさんな安全管理を行っているかを改めて如実に示した」と非難。「関電は 22 日の原子炉起動を延期すると発表しているが、運転再開そのものを断念せよ」と糾弾している。また、福井と関西の自治体は、重要設備での相次ぐ事故を重視し、住民の安全を守るため、運転再開反対を表明すべきと訴えている。
▼【抗議声明】関電の運転最優先のずさんな安全管理がもたらした高浜4号の原子炉容器上蓋配管からの放射能漏れ糾弾
http://www.jca.apc.org/mihama/bousai/bousai_room.htm
▼高浜原発4号機 微量の放射性物質を含む蒸気漏れ 検査中（毎日新聞/8月20日）
https://mainichi.jp/articles/20180821/k00/00m/040/162000c
