昨年7月に政府が閣議決定した第5次エネルギー基本計画は、日本のエネルギー・温暖化政策の方向性を示すもので、「エネルギー・温暖化政策の憲法」とも言える非常に重要な計画です。しかし、その内容は「まず石炭・原発推進ありき」というストーリーのもとに作られており、事実関係も含めて様々な問題があります。
eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)は、この第5次エネルギー基本計画についてファクト・チェックを行い、その結果をまとめたウェブページを作成。下記5つの評価をおこない、具体的な問題点とその理由を詳細にコメントしました。
1) 矛盾(エネルギー基本計画の他の箇所あるいは現行のエネルギー・環境政策と矛盾)
2) 意味不明(文意が不明)
3) 半分間違い(部分的な情報は正確だが、重要な詳細情報が不足している。または文脈から逸脱して歪曲)
4) ほぼ間違い(若干の正確な情報を含むが、重大な事実を無視して印象操作)
5) 間違い(不正確な情報)
現在、残念ながら、このように問題が多い第5次エネルギー基本計画に沿って、多くの企業は事業計画をたて、政府は容量市場などの石炭・原発推進につながる新たな政策を十分な国民的議論がないままに導入しようとしています。
eシフトは、このファクトチェックが、政府のエネルギー・温暖化政策の矛盾や間違いについて知るきっかけとなり、同時に建設的な議論のプラットフォームにもなることを期待します。
▼エネルギー基本計画ファクトチェック
http://www.eshift.club/energyb_fc.html
▼詳細はこちらから
http://e-shift.org/?p=3663