公正で持続可能な社会づくりを
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empowering actions for just and
sustainable society
2018年度事業報告
(2018年3月~2019年2月)
設立8年目を迎え、公募助成は1部門で6件、企画助成は3部門で10件、試験運用中のスポット助成で6件の支援を行なった。
abtの運営
- 主要3部門の公募助成と企画助成に、少額ながら3部門に捉われないスポット助成の試験運用という構成で事業運営の練度を高め、ジャーナリズム支援の具体化にも足を踏み出した。
- 当法人ウェブサイトの「助成先活動情報」と、1日1投稿ペースのFacebookページ(年間196件の独自投稿と助成先投稿シェア)を通じて、助成先の企画実施状況や告知情報をタイムリーに伝える努力を続けた。
- 定款に従って理事を改選し、新任2人を含む新しい陣容を整えた。
- 引き続き、助成先および外部委託先との連携による当法人独自のファンドレイジングで実績を重ねた。
- 公益財団法人信頼資本財団の「共感助成」認定団体登録を継続し、寄付者に税控除の利点を提供した。
【実施経過】
2018年3月 | 2018年度「ネオニコチノイド系農薬に関する」公募助成は、一般公開プレゼンテーションと二次選考を経て6案件採択。2018年度企画助成は、ネオニコチノイド系農薬問題部門2件、エネルギーシフト部門7件、東アジア環境交流部門1件採択。2017年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成2件の成果報告会を、公開セミナーを兼ねて開催。ジャーナリズム支援の具体化検討。 |
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4月 | 2018年度の各助成先において企画実施開始。2017年度の全助成先から最終報告書と収支報告書の提出。FR提携テーマの「たらちね子どもドック」開設。 |
5月 | 定款に従い、定時社員総会において2017年度事業報告と決算報告、および理事改選案(重任4名、新任2名)を承認。新理事会において代表理事を選任し、業務執行理事1名の退任を認めた。信頼資本財団「共感助成」継続申請。 |
6月 | 2017年度事業報告と決算報告を公開(全助成先の最終報告および収支報告とともに)。ジャーナリズム支援市民基金(仮称)設立準備委員会初会合。ジャーナリズム支援の財源強化に向け、2つの外部財団に助成申請。 |
7月 | abt自主企画として『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書第2集』抄訳に着手。 |
8月 | 外部ステークホルダーを迎えてネオニコチノイド系農薬問題部門の助成戦略調整会合開催。 |
9月 | abtの2018年度中間レビュー作成。 |
10月 | 2018年度の全助成先から中間報告書提出。2019年度事業計画策定に向け理事会・スタッフ合同リトリート開催。 |
11月 | 助成3部門の審査委員と2019年度の助成方針など意見交換。2019年度暫定事業計画&予算案作成。 |
12月 | 理事会開催。2019年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募開始。『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書第2 集』日本語版を抄訳から全訳に切り替え、改めて外部専門家グループに委託。 |
2019年1月 | abtの2019年度事業計画&予算案確定。abt事務所と登記移転。経理・総務内製化準備。 |
2月 | 2019年度公募助成一次選考。2019年度企画助成審査準備。理事会・スタッフ合同の組織更新ワークショップ開催。年度末理事会で2019年度事業計画&予算案承認。 |
【abtが直接・間接に関わった主な記事と出版物、時系列順】
- 2018/3/9 女性自身「福島に『最先端の測定室と病院』を作った女性、7年間の奮闘」
- 2018/4/1 eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)『原発とエネルギー問題を考える12の疑問』
- 2018/4/17 毎日新聞地方版「脱原発団体 使用済み核燃料『中間貯蔵施設拒否を』町長に申し入れ /和歌山」
- 2018/4/24 毎日新聞地方版「再稼働反対、西脇知事に要望 5市民団体の連絡会 /京都」
- 2018/5/15 グリーンピース報告書『有機農産物を身近にするために ~過去2年で消費者の意識と小売店の取り扱い方針はどう変化したか~』
- 2018/5/25 福井新聞「反原発団体が安全協定見直し要請 福井県小浜市、若狭町に」
- 2018/5/26 TBS報道特集「ミツバチと農薬」
- 2018/6 世界「公共圏、アンタゴニズム、そしてジャーナリズム」(早稲田大学ジャーナリズム研究所前所長・花田達朗)
- 2018/6/17 朝日新聞(大阪)「『核燃サイクル政策に終止符を』映像作家が講演」
- 2018/7/1 国立台湾師範大学サイト“NTNU Hosts Global Symposium on Systematic Pesticide”
- 2918/7/14 Internet Web Journal(IWJ)「大MAGROCK vol.11 ~住職・中嶌哲演氏によるスピーチと第11回大間原発反対現地集会・集会後のデモ」
- 2018/7/21 紀伊民報「核のごみ中間貯蔵施設造らせない 白浜で住民団体設立へ」
- 2018/8 パルシステム放射能レポート「見えない不安を減らすために 市民の力で『測る』」
- 2018/9/8 IWJ「~被ばく後のあしたを見つめる~ 長寿命放射性元素体内取込み症候群とトリチウムの危険性について 西尾正道氏講演会(いわき市)」
- 2018/9/14 毎日新聞地方版「操業認めぬよう、むつ市に要望書 中間貯蔵施設で市民/青森」(東奥日報、デーリー東北、朝日新聞にも掲載)
- 2018/9/18 Yahoo!ニュース「調査報道NPOが初の貧困ジャーナリズム大賞」
- 2018/10/23 沖縄タイムス「普天間水源汚染 情報収集を提言/環境団体、宜野湾市に」
- 2018/11/24 朝日新聞デジタル「『内部調査中』繰り返す米軍 基地周辺の汚染、進展なし」
- 2018/11/28 朝日新聞(佐賀)「知事選立候補予定の2氏に原発への考え問うアンケ」
- 2018/12/4 毎日新聞地方版「核燃サイクルと核廃棄物考える 8日中央区 /大阪」
- 2018/12/9 週刊金曜日「ノーニュークス・アジアフォーラム25周年集会」
- 2018/1/10 沖縄タイムス「健康被害に危機感 米軍と県は解決急務 環境団体代表指摘」
- 2019/1/21 UPLAN動画「これからの電力市場について考える~容量市場とは何か?そしてその課題は?~」
- 2019/1/26 福井新聞「大飯原発3、4号の運転停止要望 福井県内外の反原発4団体」
- 2019/2/5 佐賀新聞「乾式貯蔵の撤回、九電などに要請 反原発の3県13団体」
- 2019/2/16 Atomic Age “Memories of Fukushima crisis rapidly fading, warn civic groups via Japan Today”
- 2019/2/20 思考香港「東京觀察/我們為福島能做點什麽呢?」 (動画)
- 2019/3/12 VICE “Meet the Japanese Moms Running a Citizens’ Lab to Track Nuclear Radiation”
- 2019/3/14 上毛新聞「エネルギー計画の問題点を指摘 市民団体が“ファクトチェック”」
(この他、abtのFacebookページから2018年度にシェアを除く独自投稿記事196本)
ネオニコチノイド系農薬問題部門
[公募助成]
有機農産物摂取による尿中のネオニコチノイド量低減に関する調査研究
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NPO福島県有機農業ネットワーク(申請者:浅見彰宏)
助成金額:1,078,000円【調査・研究】
哺乳類末梢・中枢神経系におけるイミダクロプリドの神経毒性発現メカニズムの薬理学的解明
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東北大学大学院薬学研究科薬理学分野山國研究室(申請者:山國徹)
助成金額:1,000,000円【調査・研究】
ネオニコチノイド系殺虫剤の母子間移行メカニズムの解明
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ネオニコチノイド研究会(申請者:平久美子)
助成金額:980,000円【調査・研究】
ネオニコチノイドと暮らす:京都におけるネオニコチノイドを含有する家庭用品の使状況消費者 動向・意識の探求
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スピーゲルバーグ・マキシミリアン
助成金額:390,000円【調査・研究】
一年を通したミツバチのネオニコチノイド暴露経路解析
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千葉工業大学創造工学部亀田研究室(申請者:亀田豊)
助成金額:1,000,000円【調査・研究】
市販国産鶏卵のネオニコチノイド系農薬残留分析
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一般社団法人 農民連食品分析センター(申請者:斎藤敏之)
助成金額:525,000円【調査・研究】
ネオニコ系農薬の水田散布を止める活動と活動主体者の拡大にむけて
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国際環境NGO グリーンピース・ジャパン(申請者:青木陽子/寺中誠/Mirinda Boon-Kuo)
助成金額:5,950,500円
ネオニコフリー 想いをつなぐリレー学習会、栽培技術編
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生活協同組合連合会 コープ自然派事業連合(申請者:神野利夫)
助成金額:1,000,000円
エネルギーシフト部門
[企画助成]
エネルギー基本計画見直しへの働きかけと、新しいエネルギーのありかた提案
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eシフト/脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会(申請者:満田夏花/竹村英明)
助成金額:600,000円
若狭の原発再稼働反対&核のゴミの中間貯蔵反対
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避難計画を案ずる関西連絡会(申請者:島田清子)
助成金額:800,000円
沖縄・球美の里 第92次母子保養
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NPO沖縄・球美の里(申請者:向井雪子)
助成額:500,000円
たらちねβ線核種測定ラボプロジェクト2018年度
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認定NPO法人 いわき放射能市民測定室たらちね(申請者:織田好孝)
助成金額:4,380,000円
たらちねクリニック・プロジェクト2018年度
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認定NPO いわき放射能市民測定室たらちね(申請者:織田好孝)
助成金額:3,620,000円
核燃料サイクル政策の欺瞞を明かし、政策提言を行う
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ストップ・ザ・もんじゅ(申請者:池島芙紀子)
助成金額:1,000,000円
荒廃した森を再生し、エネルギーの地産地消で持続可能なまちづくり
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NPOおかやまエネルギーの未来を考える会(申請者:廣本悦子)
助成金額:660,000円