9月20日に日本国内16都道府県で行なわれる「グローバル気候マーチ(Global Climate Strike)」に先駆けて、マーチを企画している若者・市民の有志代表が、9月6日、環境省記者クラブにて記者会見を行ないました。
「グローバル気候マーチ」はパリ協定に基づき提出された各国の削減目標全てを達成しても、持続的な地球環境を辛うじて守ることができる1.5℃目標が達成できないこと、加えて各国の対策の進捗が遅いことから、グテーレス国連総長が懸念をもち招集した「国連気候アクションサミット(UN Climate Action Summit 2019)」に向けて、世界一斉に実施されるイベントです。
世界各国でマーチや関連企画が行なわれることになった背景には、ノーベル平和賞にもノミネートされたスウェーデンの高校生、グレタ・トゥーンベリ(16)さんが開始した気候変動対策の強化を呼びかける、学校ストライキが世界中へ広がっていることが挙げられます。気候マーチや関連企画は、日本では現在16都道府県、18ヶ所、世界では100ヶ国、700以上のイベントが計画されています。
また、このイベントの国内での企画を実施する学生の有志団体「Fridays for Future Tokyo」は、記者発表の同日、東京都議会に対して「気候非常事態宣言(CED, Climate Emergency Declaration)」(都市、地方政府などの行政機関が気候変動への政策立案、計画、キャンペーンなどの対応を優先的にとると宣言するもの)を決議し、発令することを求める請願書を提出することも併せて発表しました。
「気候非常事態宣言」は、現時点で約1000近くの国(イギリス、フランス、アルゼンチン、カナダなど)や自治体(米国のニューヨーク市やサンフランシスコ市など)が発令し、日本国内では、すでに京都市、大阪市で市長に対し「気候非常事態宣言」を求める活動がなされた他、名古屋市でも同様の計画があります。
グローバル気候マーチ特設サイトでは、開催都市の情報や、自分でマーチ・イベントを企画したい人のためのガイドなどが掲載されています。9/20(金)は、ぜひマーチへ参加を!
▼グローバル気候マーチ特設サイトグローバル気候マーチ特設サイト
https://ja.globalclimatestrike.net/
▼【プレスリリース】9月国連気候サミット前にグローバル気候マーチを開催
〜国内複数都市に「気候非常事態宣言」を求めることを学生有志が発表〜
https://ja.globalclimatestrike.net/press-release/0906/
※このイベントには、2019年度エネルギーシフト部門の助成先「eシフト」が賛同団体として加盟しています。