渡り鳥クロツラヘラサギ(※)の観測とその情報の発信、クロツラヘラサギの渡り先である韓国・台湾の団体との交流を行なっている日本の環境団体「SPOON」が、今年9月に設立5周年を記念したオンラインパーティーを開催。当日は、日本各地、台湾、韓国などから延べ55名が参加し、国境と言語を越えた交流が活発に行なわれました。
特にメインイベントの一つである絵本ワークショップでは、日本語・韓国語・中国語・英語で描かれている絵本『クロツラヘラサギ 「プーの手紙」』を使い、参加者たちがそれぞれの言語を使って一緒に絵本を読むことで、離れた場所にいて国も文化も異なる人々が一つの物語を一緒に読み、同じ風景を共有し、つながるという貴重な体験ができたそうです。
SPOONはこれまでも、こうした絵本のワークショップを通じて、東アジアにはクロツラヘラサギが渡る圏域があり、日本、韓国、台湾など各地で同じクロツラヘラサギを応援する人々がいることを子どもたちに伝えています。
(※)クロツラヘラサギとは
クロツラヘラサギは名前の通り、黒い“ツラ(顔)”をもち、しゃもじのような“ヘラ”の形をしたクチバシを持つ大型の水鳥です。東アジア、主に台湾、韓国、中国、日本に飛来する絶滅危惧種の渡り鳥です。限られた環境下の湿地でしか生きられない水辺の鳥で、クロツラヘラサギが生息できる湿地は他の多くの種類の鳥も生息が可能になるという「アンブレラ種」とも呼ばれています。
▼オンラインパーティーの模様はこちらから
https://spoonprd.wixsite.com/teamspoon/blank-wihhv