2013年度~2017年度のエネルギーシフト部門助成先である琉球大学・理学部海洋自然科学科生物系大瀧研究室「フクシマプロジェクト」の博士研究員、Koさん(※)が、今年3月で研究室を離れるのを前に、昨年3月11日から、「フクシマプロジェクト」研究室の様子を自身のwebサイト「Ko-photography」に記録しています。更新は、今年3月11日で終了予定だそうです。
[※サイト上の作家名]
「フクシマプロジェクト」は、福島第一原発事故が野生生物にもたらす放射能影響解明に取り組み、ヤマトシジミと呼ばれるシジミチョウの一種を対象生物としています。生活圏を人間と共有することから、私たちの生活環境を評価することにも有益だと考えられています。
これまで発表された論文は17報を数え、特に事故直後の第1報は、原発周辺の個体群で被曝に起因する死亡や形態異常が増加していることを論じたもので、米CNN、英BBC、仏ル・モンド紙、朝日新聞連載「プロメテウスの罠」など多数のメディアに掲載され、世界的な反響を呼びました。
Koさんによる記録は、実験の様子だけでなく、沖縄の自然、福島での屋外調査など研究室の日々の営みが美しい写真とともに切り取られ、放射能影響解明という研究が、地道な作業の積み重ねであることが伝わってきます。
原発事故から10年目となる2021年3月11日を前に、「フクシマプロジェクト」の研究成果とともに、「Ko-photography」の日々の記録もぜひご覧ください。
▼FUKUSHIMA PROJECT(「Ko-photography」より)
https://www.ko-photography.net/fukushima-project
▼朝日新聞「プロメテウスの罠」で「チョウを追う」連載開始!
https://www.actbeyondtrust.org/report/2128/