公正で持続可能な社会づくりを
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empowering actions for just and
sustainable society
2020年度事業報告
(2020年3月~2021年2月)
設立10年の節目を迎え、次の10年の新たな展開に備えた。公募助成は1部門で4件、企画助成は3部門で8件、試験運用中のスポット助成で4件の支援を行なった。また、当法人から派生したジャーナリズム支援市民基金を後押しし、最初のアワード事業を実施した。
abtの運営
- 引き続き、主要3部門の公募助成と企画助成に加え、少額ながら3部門に捉われないスポット助成の試験運用という構成で、さらに事業運営の練度を高めた。2020年3月から本格化した新型コロナウイルスの感染拡大により、採択後の辞退や実施途中の断念・保留が生じたのはやむをえず、助成先の事情や意思を尊重して柔軟に対応した。
- 当法人ウェブサイトの「助成先活動情報」と、週4本程度のFacebook発信(年間214本の独自投稿)を通じて、助成先の企画実施状況や告知情報をタイムリーに伝える努力を重ねた。
- “将来の事務局長候補”と特化した求人を行ない、非常勤職員1人を採用した。
- 当法人から派生したジャーナリズム支援市民基金による第2回「ジャーナリズムX(エックス)アワード」の実施に向け、(公財)庭野平和財団の継続助成を受ける形で助成団体同士の協働を維持した。
- 元助成先との連携による当法人独自のファンドレイジングを継続した。
- (公財)信頼資本財団の「共感助成」認定団体登録を継続し、寄付者に税控除の利点を提供した。
【実施経過】
2020年3月 | 2020年度「ネオニコチノイド系農薬に関する」公募助成は、オンラインによるプレゼンテーションと二次選考を経て4案件採択。2020年度企画助成は、ネオニコチノイド系農薬問題部門2件、エネルギーシフト部門5件、東アジア環境交流部門1件採択。 |
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4月 | 2020年度の各助成先において企画実施開始。2019 年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成4件の成果報告会はコロナ禍により中止し、abtサイトで公開。2019年度の全助成先から最終報告書と収支報告書の提出。信頼資本財団「共感助成」継続申請。 |
5月 | 定款に基づく理事・監事改選に伴い、新たに中国出身の理事を加えて、ジェンダーバランスとともに東アジアルーツの多様性を促進した。定時社員総会では上記改選案件の他、2019年度監査報告と同年度事業報告および決算報告を承認後、理事会において代表理事再任を承認。 |
6月 | 2019年度事業報告と決算報告を公開(全助成先の最終報告および収支報告とともに)。 |
7月 | ネオニコチノイド系農薬問題部門の企画助成追加1案件審査。第1回ジャーナリズムXアワードの受賞者発表。 |
8月 | ネオニコチノイド系農薬問題部門公募助成の残余予算を活用したabt独自の沿岸海水調査検討開始。 |
9月 | abtの2020年度中間レビュー作成。理事会開催。東アジア環境交流部門の企画助成追加1案件審査。 |
10月 | 2020年度の全助成先から中間報告書提出。オンラインによる企画実施の質的向上を図る連続ワークショップ開始(東アジア環境交流部門)。 |
11月 | 2021年度事業計画策定に向け理事会・スタッフ合同リトリート開催。助成3部門の審査委員と2021年度の助成方針など意見交換。2021年度暫定事業計画&予算案策定。沿岸海水調査の予備調査を3地点で実施(全国調査は次年度に)。 |
12月 | 2021年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募開始。“将来の事務局長候補”オンライン求人説明会を兼ねた第1回Future Dialogue開催。 |
2021年1月 | “将来の事務局長候補”オンライン求人説明会を兼ねた第2回Future Dialogue開催。 |
2月 | 2021年度公募助成一次選考。2021年度企画助成審査開始。abtの2021年度事業計画&予算案を確定し、年度末理事会にて承認。 |
【abtが直接・間接に関わった主な記事と出版物、時系列順】
- 2020/4/28 毎日新聞 「福井の各原発「コロナ終息まで安全対策工事中止を」反原発団体、関電に要望」 その他、中日新聞、福井新聞、朝日新聞など(4/29 紙版)。
- 2020/4/30 京都新聞 「原発再稼働事前了解『30km圏内自治体も必要』回答多く」(紙版)
- 2020/6/13 eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会) 『電力市場リーフレット(7月22日版)』
- 2020/6/25 朝日新聞 「『傲慢だ』『社長を解任して』関電の株主総会で批判続々」
- 2020/7/11 京都新聞 「高浜・大飯原発の放射性物質拡散予測 市民団体、府に撤回求める」(紙版)
- 2020/8 コモンズ 『甘いバナナの苦い現実』
- 2020/8/22 中日新聞 「原発事故の影響、世に問う 松井英介さん、82歳で死去」
- 2020/9 SAVE internationalのニュースレター「Fall 2020 SAVE newsletter」でSPOONの5周年オンラインパーティーに関する記事掲載
- 2020/9 Waseda Chronicle 『The Emerging Investigative Journalism Movement in Japan and Asia』
- 2020/9/1 京都新聞 「『感染対策と原発事故避難の両立は困難』 再稼働反対を求める要望書、市民団体が滋賀県に提出」
- 2020/9/6 中日新聞 「原発事故避難とコロナ対策両立できない 市民団体が県に再稼働反対要望」
- 2020/9/11 しんぶん赤旗 「見直そう電力市場 15環境団体 消費者庁に要請」
- 2020/9/16 日本経済新聞 「大飯原発停止訴訟が結審 大阪地裁、12月4日判決」 その他、福井新聞(9/17 紙版)
- 2020/9/28 Global Investigative Journalism Network 「Investigative Journalism in Japan and Asia」
- 2020/9/28 EAAFP 「Team SPOON 5th anniversary online party」
- 2020/10/14 京都新聞 「コロナ禍 事故発生時避難困難 原発稼働停止 府に要望書 市民団体」(紙版)
- 2020/10/22 生協ネットワーク21 アニメーションビデオ「みんなで選ぼう ネオニコフリー!」
- 2020/10/23 毎日新聞福井版 「原発事故時避難所「密」に コロナ禍の再稼働反対 市民団体などおおい町に申入れ」(紙版)
- 2020/10/23 福井新聞 「コロナ禍での対応 反原発2団体要望 おおい町に」(紙版)
- 2020/11/4 サステナブル・ブランド ジャパン 「老朽化した原発や石炭火力を温存する「容量市場」の見直しを――eシフト事務局吉田明子さん」
- 2020/11/27 毎日新聞、中日新聞 「美浜町へ申入れ 老朽原発美浜3号の再稼働に同意しないよう求めて」(紙版)
- 2020/12/2 “Adverse effects of pesticides on regional biodiversity and their mechanisms”, pp. 235-247 in Risks and Regulation of New Technologies (Matsuda T, Wolff J and Yanagawa T, eds), Springer, Singapore
- 2020/12/2 乳歯保存ネットワーク 「ストロンチウムってなあに?」(動画)
- 2020/12/4 毎日新聞 「大飯原発の設置許可取り消し 住民ら原告側勝訴 大阪地裁が初判断」(紙版) その他、12/4 朝日新聞、福井新聞号外、12/5 大阪日日新聞など。
- 2020/12/7 eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会) 『どうする? 容量市場 リーフレット』
- 2020/12/9 福井新聞等各社 「美浜町議会議長に申入れ 判決を尊重し、老朽美浜3号再稼働の同意しないよう求める」(紙版)
- 2020/12/13 東京新聞 「コロナ禍で原発事故 災害時の制約無視」(紙版)
- 2020/12/15 京都新聞 「高浜原発再稼働反対を 大飯訴訟原告ら舞鶴市に要望書」(紙版)
- 2020/12/16京都新聞 「耐震評価やり直し求めるよう要望書提出 市民団体が滋賀県に」
- 2020/12/17 福井新聞、毎日新聞 「関電のむつ市中間貯蔵施設共同使用について、関電を信じないよう要望書」(紙版)
- 2020/12/17 中日新聞 「原発再稼働反対表明を 美浜3号機など、市民団体が県に要望」
- 2020/12/24 毎日新聞京都版 「美浜・高浜再稼働 2団体が中止申し入れ要望 舞鶴市長に」
- 2021/1/8 中日新聞 「抜けた乳歯 どうしよう」
- 2021/1/28 福井新聞 「名古屋地裁での火山バックフィット・停止義務付け裁判 第1回法廷」に関する記事(紙版)
- 2021/1/29 脱炭素投資研究会、パワーシフト・キャンペーン運営委員会 『東京都内「大学」の脱炭素化に関する調査報告書 2020』
- 2021/2/3 朝日新聞 「(ひと)塚本悠平さん 290大学に電話で温暖化対策を聞いた京大院生」
- 2021/2/8 FukurouFoeTV 「原発推進の大合唱…異様なエネルギー基本計画改定論議」(動画)
- 2021/2/10 福井新聞 「大飯原発訴訟 県民説明会 地震計算式に疑問続出」(紙版)
- 2021/2/16 福井新聞、毎日新聞 「老朽原発の再稼働に同意しないよう、福井県知事へ要望書提出、福井県議会へ陳情書提出」に関する記事(紙版)
- 2021/3/1 乳歯保存ネットワーク 「乳歯の放射能をはかる1、2、3」(動画)
- 2021/3/8 朝日新聞 「福島事故10年にあたり、京都・滋賀・大阪・兵庫の集会・デモに参加」に関する記事(紙版)
- 2021/3/10 福井新聞、中日新聞 「原発事故時のコロナ禍の避難所等についてアンケート、福井県と福井県議会へ申し入れ」に関する記事(紙版)
- 2021/3/15 Table 「ネオニコチノイド系殺虫剤 子どもたちへの影響」
- 2021/3/16 京都新聞 「原発事故時のコロナ禍の避難所等についてアンケート、滋賀県へ申入れ」に関する記事(紙版)
- 2021/3/17 福井新聞 「関電株主代表訴訟第1回法廷」に関する記事(紙版)
- 2021/3/17 京都新聞 「原発事故時のコロナ禍の避難所等についてアンケート、京都府へ申し入れ」に関する記事(紙版)
- 2021/3/21 共同通信 「大学の温暖化対策、道半ば 温室ガス目標、半数持たず」
- 2021/3/21愛媛新聞 「温室ガス目標、半数持たず 大学の温暖化対策、道半ば」
- 2021/3/27毎日新聞舞鶴版 「高浜原発事故時の京都府民避難先38市町のアンケート結果」に関する記事(紙版)
(この他、abtのFacebookページから2020年度にシェアを除く独自投稿記事214本)
ネオニコチノイド系農薬問題部門
[公募助成]
浜名湖流域におけるネオニコチノイド系農薬の濃度分布
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辻野兼範
助成金額:925,428円【調査・研究】
ため池や自然止水域におけるネオニコチノイド系農薬の汚染状況と絶滅危惧水生昆虫の生息状況の相関調査 II
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苅部治紀 ※COVID19の影響により実施期間延長中(~2021.6.30)
助成金額:898,250円【調査・研究】
哺乳類副腎髄質細胞の低濃度ネオニコチノイド系農薬に対する感受性増大機構の解明
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東北大学大学院工学研究科・超臨界溶媒工学研究センター(申請者:山國徹) ※COVID19の影響により中止
助成金額:750,000円【調査・研究】
ネオニコチノイド系農薬曝露で惹起される経世代影響と高次脳機能破綻メカニズムの検証
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神戸大学大学院 農学研究科 動物分子形態学分野 星研究室(申請者:星信彦)
助成金額:1,000,000円【調査・研究】
フィリピン、ミンダナオ島バナナ農園におけるネオニコチノイド系農薬使用状況ならびに周辺住民・生態系への影響調査と提言・普及啓発活動
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アジア太平洋資料センター(PARC)(申請者:内田聖子・大江正章)
助成金額:1,300,000円
ネオニコフリー2020 with生協ネットワーク21
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生活協同組合連合会 コープ自然派事業連合(申請者:神野利夫) ※2020.7.1~2021.6.30
助成金額:1,300,000円
エネルギーシフト部門
[企画助成]
脱炭素に向けたUniversity Responsible Investment (URI)
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脱炭素投資研究会(申請者:塚本悠平)
助成金額:1,000,000円
エネルギー基本計画見直しに向けた働きかけ
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eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)(申請者:満田夏花)
助成金額:1,000,000円
若狭の老朽原発再稼働反対&核のゴミの発生を止める
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避難計画を案ずる関西連絡会(申請者:島田清子)
助成金額:900,000円
個人の被曝量を特定できるストロンチウム-90測定
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乳歯保存ネットワーク(申請者:松井英介)
助成金額:1,000,000円
福島市の野生ニホンザルにおける放射線被ばくの次世代影響評価
» 最終報告書 » 収支報告
羽山伸一
助成金額:1,000,000円
東アジア環境交流部門
東アジア クロツラヘラサギフライウェイ子ども交流プロジェクト
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Team SPOON(申請者:所谷茜) ※COVID19の影響により実施中止・返金
助成金額:300,000円
(※このほか3部門の枠を外して試験運用中の「スポット助成」4案件、総額120万円)