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トップページ 助成先活動情報 12/18(土)、19(日) オンライン国際シンポジウム「増えるプルトニウムと六ヶ所再処理工場――核燃料サイクルの現実と東アジアの安全保障」
【新外交イニシアティブ】

2021年度の助成先である新外交イニシアティブ(ND)が12月18日(土)・19日(日)の両日、オンライン国際シンポジウム「増えるプルトニウムと六ヶ所再処理工場――核燃料サイクルの現実と東アジアの安全保障」を開催します。六ヶ所再処理工場がもたらすリスクと再処理で取り出したプルトニウムの行方、再処理に替わる道について討論します。ぜひ、お申し込みください! 詳細は次の通りです。

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青森県に建設中の六ヶ所再処理工場は2022年の完工がめざされています。しかし再処理で取り出したプルトニウムをどう使うのか、確かな見通しは立っていません。

英国の再処理工場は採算が取れずに閉鎖されました。残されたのは大量のプルトニウムと行き場のない核廃棄物、そして放射能汚染です。ドイツは日本と同様の核燃料サイクル政策を掲げていましたが、電力会社を含む各方面との協議の結果、再処理から撤退しました。一方、東アジアでは日本だけでなく韓国や中国も再処理計画を進めており、この地域におけるプルトニウム増大が懸念されています。

すでに日本は核弾頭5000発以上に相当する46トン(2020年末)ものプルトニウムを国内外に抱えています。先行きが不透明なまま、半世紀もの間、巨額の資金が投入され続けてきた再処理政策。今こそ、核燃料サイクルの現実に向き合い、危険と負担を低減するための選択を検討すべきではないでしょうか――。

六ヶ所再処理工場がもたらすリスクと再処理に替わる道について、核燃料サイクルの知識と経験を有する国内外のゲストとともに、安全保障を含む様々な視点から、二日間にわたって討論します。

【第一部】 「核燃料サイクルの現実――英独の経験と六ヶ所再処理工場」
12月18日(土)18:00~20:30(日本時間)
◆飯田哲也 環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長
「核燃料サイクル国際評価パネル(ICRC)から 16 年後の再レビュー:何が変わり、何が変わらなかったか」
◆鹿内博 青森県議、元青森市長
「核燃料サイクルと青森県」
◆ポール・ブラウン(Paul Brown)ジャーナリスト
「英国の経験:再処理で取り出されたプルトニウム、生み出された高レベル放射性廃液と放射能汚染」
◆ニーナ・シェア(Nina Scheer)ドイツ社会民主党(SPD)連邦議員
「ドイツの経験:脱再処理とエネルギー転換」

【第二部】 「増えるプルトニウムと東アジアの安全保障」
12月19日(日)09:00~11:30(日本時間)
◆シャロン・スクアソーニ(Sharon Squassoni)米・ジョージワシントン大学教授
「六ヶ所再処理工場と安全保障」(仮題)
◆姜政敏(Jungmin Kang)独立コンサルタント、前韓国原子力安全委員会委員長
「韓国におけるパイロプロセッシング(乾式再処理)」
◆張会(Hui Zhang)米・ハーバード大学上級研究員
「中国のプルトニウムリサイクル計画」
◆鈴木達治郎 長崎大学核廃絶研究センター副センター長、元内閣府原子力委員会委員長代理
「日本のプルトニウム政策:出口なき迷走」

日時: 2021年12月18日 (土)、19日(日)
会場: オンライン会議システムZoomを使用して行ないます。
参加費: 1000円(ND会員、学生、プレスは無料)
※第一部と第二部の両方に参加できます。
※運営活動費等に充てるため有料としております。ご理解いただきますようお願い致します。
※同時通訳付き
お申し込み方法: 末尾URLの「お申し込み方法」からお申し込みください。
※「ND会員」、「非会員」、「学生・プレス」はそれぞれ申し込みフォームが違います。

▼詳細、お申し込みはこちらから
https://www.nd-initiative.org/event/10121/
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