助成年度:2018年
助成先:NPO福島県有機農業ネットワーク
助成内容:慣行食材と有機食材、それぞれの摂取による体内のネオニコチノイド量の違いを尿検査により調査
有機農産物摂取で、ネオニコチノイドへの曝露低減が明らかに
農薬を散布して育てる慣行食材を食べた子育て世代20家族に有機食材を5日間食べてもらい、その前後で尿検査を実施。それぞれの尿からどれくらいのネオニコチノイドが検出されるかを調べました。
慣行食材を食べた後では、合計で 5.0ppb(主にジノテフラン、アセタミプリド代謝産物) のネオニコチノイドが尿から検出されましたが、5日間有機食材を食べた後では、合計値が半分以下の 2.3ppb と54%減少。その後さらに1か月有機食材を摂取し続けた場合は、94%まで減少することがわかりました。
こうした尿検査を複数(70名以上、330検体)の対象者に対して行なった事例はこれまでになく、短期間でも有機農産物を食べることで、体内への農薬摂取を防げることが明らかとなった貴重な調査研究と言えます。