環境問題に関する研究論文を掲載する科学誌『One Earth』第2巻4号に、英サセックス大学の生態学者デイヴ・ゴールソンのコメンタリー『農薬、企業の責任放棄、地球の命運』が掲載されました。現在進行中のネオニコチノイドとグリホサート、過去に大論争となったパラコートの問題を例に、企業が自社製品の被害を軽視して販売を続行する仕組みがどの農薬にも共通することを解説しています。安全評価を企業自身が行なうことや、一国で禁止された農薬を他国で販売することなど、農薬の製造から認可を経て販売に至る構造的な問題を俯瞰して考えるのに役立つ論考です。著者の了解を得て和訳したPDFをabtサイトに掲載しました。