- いま、みなさまにもできることがあります
- ネオニコチノイド系農薬の全廃 オーガニックの普及
- 私たちの食、子どもたちの健康を守るため
“広く調べ、深く探究し、社会に早く伝えたい”
そのための活動資金が必要です - いますぐご寄付をご検討ください
- 1ヶ月1,000円〜
- 寄付で応援する
殺虫剤“ネオニコチノイド系農薬”によって
脅かされる私たちの健康
1990年代に登場し、害虫防除に大量に用いられるようになったネオニコチノイド系農薬。
この農薬は根などから植物内部に浸透するため洗っても落ちず、
環境中で分解されにくいため長く残留することがわかっています。
また、強い毒性により昆虫だけでなくヒトを含む哺乳類の神経伝達や
発達にも影響を及ぼすことが研究によって解明され始めています。
こうした危険性があるにもかかわらず、
多くの日本人は知らず知らずのうちにお米や農作物、飲料、
その他多くの加工品から日常的にこの強力な殺虫剤を取り込んでいます。
「今は健康だから大丈夫」と思っている方も多いです。
しかし、その影響は数年後や数十年後に明らかになるかもしれず、
特に妊婦が口にしたネオニコチノイド系農薬は胎盤を通り抜け、
そのほとんどが胎児へ移行することが明らかになっています。
ネオニコチノイド系農薬が持つ毒性は、未来を生きる子どもたちの発育や神経系の問題に加え、
アレルギーなどの免疫疾患を引き起こす原因の一つとして、いまもなお研究が続けられています。
いま、この危険な殺虫剤は、私たちの食の安全性を脅かし、
成長過程にある子どもたちの健康にも静かに忍び寄っているのです。
アクト・ビヨンド・トラストについて
未来の世代に恥じない、持続可能な社会を創りたい。
アクト・ビヨンド・トラストは、ネオニコチノイド系農薬の調査研究をサポートし、
その危険性を広く周知する活動に取り組んでいます。
ネオニコチノイド系農薬の危険性を広く調べ、深く探究し、社会に早く伝えたい。
- 力を入れている活動
-
- 農薬影響の調査・研究・公表
- 情報の広報・社会訴求・政策提言
- 人と自然にやさしい市場(消費者・生協組織・農家)への移行
私たちはこれまで多くの取り組みを行なってきました。
低濃度でも安全とはいえないネオニコチノイド系農薬の全廃をめざして、
代替農薬にも安易に頼らず、最終的にはオーガニックな農業への転換を求めます。
健康を守るため、
こんな活動をしています
関西や四国に展開する約21万世帯の組合員からなる生協「コープ自然派」では、
ネオニコチノイド系農薬の危険性や問題点を共有し、安心安全を願う生産者と消費者が協力し合って
ネオニコ不使用(ネオニコフリー)および国産オーガニックをめざしています。
アクト・ビヨンド・トラストは、その活動を支援しました。
見て、判断して、利用する
コープ自然派では、2010年よりネオニコチノイド系農薬排除を掲げ、
商品案内(カタログ)には2017年より農産物(野菜・果物・お米)のネオニコチノイド系農薬の使用状況を表示しています。
主な取り組み
ネオニコフリー表示
商品案内(カタログ)に、「ネオニコチノイド系農薬不使用マーク」と「ネオニコチノイド系農薬削減中マーク」を表示し、組合員自身が“見て、判断して、利用する”ことができるようになっています。
情報発信
ネオニコチノイド系農薬の危険性について情報発信。
残留農薬検査
使用申請のない農薬が検出されないよう定期的な検査を実施。
農薬に頼らない農作物を買い続けるからこそ、ネオニコフリーに取り組む生産者も増えているのです。
寄付者さまより
心強いお声をいただいています
上原 幸子さまNPO法人砧・多摩川あそび村 理事長
武蔵野美術大学通信教育課程
デザイン情報学科 教授
殺虫剤ネオニコチノイド系農薬は、
生態系を破壊し、
私たち人間社会の脅威となっています。
この恐ろしい現実を知ってください。
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昔はたくさんいた生き物も危機に
- 赤トンボ
- 農薬の影響により
90年代後半に激減
- ウナギ
- 島根県宍道湖では
農薬使用開始時期から
漁獲量が激減
- コウノトリ
- 農薬を使った水田の
生き物を
餌にするため、
70年代に野生絶滅
そして、ミツバチ
1990年~2000年代、米国やEU諸国では”ミツバチが突然消えてしまう”現象が相次ぎました。
その後、カナダ、中南米、インド、中国、そして日本でも一部地域でミツバチが減少する現象が起こり、
農林水産省は2009年に受粉用ミツバチの需給を都道府県間で調整するよう対策を実施。
マスコミでも大きく取り上げられました。
各国が研究を進めた結果、ネオニコチノイド系農薬は、低容量でも中枢神経に作用し、脳の働きが狂い、
方向感覚を失って、巣に戻れなくなってしまうことが少しづつわかってきました。
世界は脱ネオニコチノイド系農薬へ
こうした事実を受けて、EUをはじめフランスではネオニコチノイド系農薬の使用を全面禁止し、
米国、韓国などでも新規登録を禁止するなど規制強化が行なわれています。
日本でも規制を見直し中、
しかし業界主導で先行きは不透明
日本でも科学者の警鐘や消費者からの懸念を受けて、ネオニコチノイド系農薬登録の見直しが始まっています。
しかし、農薬メーカーが提出する資料には非公開のものも多く、規制強化につながるかどうかはいまだ不透明です。
- 農薬の登録制度(農薬取締法)
-
- 農水大臣の承諾を得て登録を受けなければ製造・販売・使用できない
- 製造者は毒性、作物への残留、環境への影響などの試験結果を提出
- ネオニコ系農薬も登録されており、年間400トン以上出荷される
- 農水省は農薬の安全のために、「最新の科学的知見に基づいて不断に見直し」する必要があるとしているが…
-
- 製造者に課される試験の内容・種類は十分か?
- 無毒性量(NOAEL)や一日接種許容量(ADI)などの基準は妥当か?
- 規制の決定プロセスは公正か? etc...
未来を生きる子どもたちが心配
昆虫の神経系に作用するネオニコチノイドは、
成長過程にある子どもの神経発達にも悪影響を与えることが懸念されています。
成人でも脳や肝臓、精巣など多くの臓器に広がります。
妊娠中のお母さんが口にしたネオニコチノイドは、胎盤を通り抜けておなかの赤ちゃんに届き、
まだ何も口にしていない新生児の尿から検出されることがあります。
ネオニコチノイド系農薬を使用せず
農家を守り、食の安全を実現
石川県河北潟にある河北潟湖の周辺では、
水田や湿地がさまざまな生き物の供給源になっていることがわかっていました。
しかし90年以降、ネオニコチノイド系農薬の空中散布や除草剤使用による影響で生き物が減少しました。
アクト・ビヨンド・トラストは、研究者や市民団体(NPO/NGO)を支援し、
農薬を使用せずに環境保全に取り組みながら農業を行なえる社会を後押ししています。
過去の支援先では、NPO河北潟湖沼研究所が、小さい規模の農家でも生き残れる方法として、
ブランド米「生きもの元気米」の生産と販促へつなげました。
参加する農家も着々と増え、販売量も大幅に伸びています。
「生きもの元気米」のように生態系配慮型の農業であることをアピールした米や野菜は、
生態系を守り小さな農家を応援する有効な手段の1つです。
私たちがそうした安心・安全な米や野菜を買うと、農家や生き物を少しでも支えることができます。
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研究の実績
星信彦さん(神戸大学名誉教授)は、ネオニコチノイド(以下、ネオニコ)が哺乳類に及ぼす影響を研究しています。
国が定めた「毒性が確認されない」とされる濃度以下のネオニコを投与された実験動物においても、
生殖・神経系および腸管免疫系(消化管の免疫防御システム)に悪影響を受けることが明らかになってきました。
さらに近年では、行動や神経発達に関する世代を越えた影響について研究を進め、次々に新しい知見を得ています。
2022年度の研究では、胎子や生後まもない期間にネオニコを投与されたマウスが大人になった後に
不安様行動を示すことがわかりました。
これは世代を経ると弱くなるものの、ひ孫の代まで影響を及ぼすということです。
また、とくに生後1〜4日以内に与えた場合、脳の発達への影響がもっとも大きく、
神経の正常な発達が阻害されることも明らかになりました。
2023年度の研究では、ネオニコによる母性(養育)行動への影響を調べました。
妊娠・授乳期にネオニコを投与された母マウスは母性行動を起こすのに時間がかかり、
また、母性行動に関係のある血中オキシトシン濃度も低い傾向にありました。
そして、その子世代のマウスが母親になった際、巣作り行動に異常がみられ、
発達期に母マウスからの養育行動を十分受けられなかった影響も考えられるそうです。
星さんは、今、父マウスの農薬摂取が次世代に及ぼす影響についてさらなる研究に取り組んでいます。
マウスの不安行動テスト
普通のマウスは十字路を積極的に交差移動するのに対し、ネオニコを投与されたマウスは極度な不安を示し、壁のある通路だけを行ったり来たりする。その際、ヒト可聴域での異常な鳴き声を発する。「ネオニコ系農薬 人への影響は」(TBS テレビ「報道特集」より)
https://www.youtube.com/watch?v=0J1T-MO3t5U&t=690s
- ビジョン
- 自然環境と人間生活の調和した
社会/世界/地球
- ミッション
- 公正で接続可能な社会づくりを
エンパワーする
独立した民間の助成基金として、自然環境と人間生活の調和をめざした市民活動に対し、
資金援助、コンサルティング、技術および人材提供、トレーニングを行なっています。
- バリュー
- 資金、コンサルティング、技術・人材、
トレーニングなどの面で支援
刊行実績
- 『日本の農薬登録制度:その仕組みと背景、問題点』(abt発行)
- 「ネオニコチノイド系農薬の海水汚染調査」(abt発行)
- 「ネオニコチノイド系農薬の地下水汚染調査プロジェクト」(abt発行)
- 「葉物野菜のネオニコチノイド系農薬残留調査」(abt発行)
- 「ネオニコチノイド系農薬残留調査レポート(米・茶)」(abt発行)
- リーフレット「ネオニコチノイド系農薬って?」(abt発行)
- 『浸透性殺虫剤の影響に関する世界的な統合評価書(WIA)更新版』第4部(浸透性殺虫剤タスクフォース)
- 『浸透性殺虫剤に関する世界的な総合評価書(WIA)更新版』(浸透性殺虫剤タスクフォース)
- 『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書』(浸透性殺虫剤タスクフォース)
- 「種子処理用浸透性農薬とミツバチ:化学物質のリスクをめぐる論争の民主的統御における挑戦」(ローラ・マキシムとヨルン・ヴァンデル・スラウス)
その他実績
- 『PARC(アジア太平洋資料センター)と協働し、DVD制作
『静かな汚染、ネオニコチノイド――浸透性農薬は〈いのち〉に何をもたらすのか?』 - 世界の科学者30人によって構成される浸透性殺虫剤タスクフォースと連携し、論文集を制作
『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書』(2015/4/30)
『浸透性殺虫剤に関する世界的な総合評価書(WIA)更新版』(2019/10/31)
団体概要
名称 | 一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト |
---|---|
設立 | 2010年12月24日 |
所在地 | 〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-5 Navi渋谷Ⅴ 3F Tel 03-6665-0816(代表) |
代表理事 | 星川 淳 |
理事 |
安田 節子食政策センター・ビジョン21代表、 日本有機農業研究会理事、 日本の種子を守る会副会長 岸田 ほたる公党職員、 元環境NGOスタッフ 美濃部 真光abtファンドレイジング統括兼務、 NPO地球と未来の環境基金プログラムオフィサー 曺 美樹(CHO Misu)日・韓翻訳/通訳 本山 央子NPO法人アジア女性資料センター理事、 フェミニスト国際関係論研究 李 妍焱(LI Yanyan)駒澤大学文学部社会学科教授 |
監事 | 島 昭宏アーライツ法律事務所代表弁護士、 JELF(日本環境法律家連盟)理事、 東京弁護士会公害環境委員会副委員長 |
寄付金額に応じた活動内容
1年間ご継続いただくと、
次のような取り組みを実現できます。
- 1,000円/月
- ネオニコチノイド系農薬の
残留検査1回
- 3,000円/月
- ネオニコチノイドに関する
動画教材の上映イベント1回
- 5,000円/月
- 田んぼの生きもの
調査活動1回
- 10,000円/月
- 調査活動の報告会
シンポジウム開催
- いま、みなさまにもできることがあります
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- 私たちの食、子どもたちの健康を守るため
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活用実績/活動報告
資金使途
寄付金の55%が、助成プログラムの運営に役立てられています(助成金額を含む)。
活動報告について
定期的な活動報告をお届けしています。
・メールマガジンの送付(毎月)
・Facebook発信
・助成成果報告会の開催
・ファンドレイジングパーティーの開催
・年次報告書(アニュアルレポート)の送付
いただいた寄付の使途について(2023年度実績)
■活動費 ■運営費
※活動費には助成金を含む
代表理事 星川 淳よりご挨拶
代表理事 星川 淳
- ■略歴
- 1952年、東京生まれ、1982年より屋久島在住。
九州芸術工科大学、米国ワールド・カレッジ・ウェスト中退。
文筆家として半世紀に及ぶキャリアで80冊余りの著訳書を手がける傍ら、環境や平和に関わる市民運動にも数多く携わってきた。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン事務局長(2005~2010)、市民活動助成基金アクト・ビヨンド・トラスト代表理事(2010~)を歴任、共訳著のTUP監修『世界は変えられる』(七つ森書館)に対しJCJ市民メディア賞受賞。
・abt 代表理事/
・作家・翻訳家/
・環境活動家/
・元グリーンピース・ジャパン事務局長
- ■著書
-
『魂の民主主義』
(築地書館)『屋久島の時間(とき)』
(工作舎)『タマサイ』
(南方新社)『環太平洋インナーネット紀行』(NTT出版)
- ■共著
-
■共著
坂本龍一監修
『非戦』(幻冬舎)
- ■訳書(監訳を含む)
-
P・アンダーウッド
『一万年の旅路』
(翔泳社)A・V・ヤブロコフ他『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』(岩波書店)
J・ラヴロック
『地球生命圏』
(工作舎)OSHO
『存在の詩(うた)』
(めるくまーる社)
- ■共著
-
J・メイシ―
『世界は恋人 世界はわたし』(筑摩書房)
- いま、みなさまにもできることがあります
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