厚生労働省は、世界的に規制が強化されつつあるネオニコチノイド系農薬のうち、注目されていたアセタミプリドとクロチアニジンの残留基準値改正を5月19日付けで告示しました。告示によると変更のほとんどは大幅な引き上げで、改正ではなく改悪と呼ぶのがふさわしい内容。最も極端なものとしては、クロチアニジンの基準がカブ類の葉で2,000倍も緩められます(下記の一覧表を参照)。
これに対して国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは声明を発表し、多くの市民による署名やパブリックコメントが無視されたことに抗議するとともに、同団体サイトでスタートした「子ども・ミツバチ保護法」の制定を働きかける署名をChange.orgにも広げています。
食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について(食安発0519第1号)
2015/05/19 グリーン・ピース声明: 厚生労働省の判断は「子どもや妊婦への脅威」
ネオニコチノイド系農薬クロチアニジンおよびアセタミプリドの食品残留基準の大幅緩和を受けて