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トップページ 助成先活動情報 「川内原発の再稼動を認めてしまった司法の責任」
――カルデラ噴火の危険と避難計画の実効性の軽視
第3回「そこが知りたい!脱原発裁判」
【脱原発弁護団全国連絡会】

鹿児島県の九州電力川内原発が他の地域と異なる一番の要因はカルデラの存在です。南九州にはカルデラが5つありますが、カルデラ噴火が起こるとマグマが大量に噴出し、地盤が沈下するなど周辺に大きな影響があります。30年以内には、桜島大正噴火と同程度の噴火が起こるのは確実と言われ、2009年以降桜島の火山活動は活発化しています。そんな中、2015年5月に起こされた川内原発運転差し止め仮処分申し立ては、2016年の4月、福岡高裁宮崎支部において抗告を棄却されました。

しかしその内容は「破局的噴火は一万年に一回程度とされており、その影響が著しく重大かつ深刻なものであるが極めて低頻度」とし、一般的な建築物がそうした噴火を考慮して建てられていないから原発も問題ないという首をかしげたくなるようなものでした。避難計画に関しても実効性が考慮されていないなど、高まる脱原発の声に応えていない判決と言えます。

▼そこが知りたい!脱原発裁判 第3回「川内原発の再稼動を認めてしまった司法の責任」
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/16-09-12/