ネオニコチノイド系農薬は、アカトンボ類の急減の要因としてクローズアップされてきましたが、近年の研究で水田だけではなく、ため池や河川など広範に汚染が確認され、場所によっては非常に高濃度の汚染を示す値も検出されています。
本講演では、苅部治紀さん(神奈川県立生命の星・地球博物館主任学芸員/日本トンボ学会会長)をお迎えし、最新の調査結果からネオニコチノイド系農薬の希少水生昆虫生息地での汚染状況を紹介し、深刻化かつ広域化する危機的な状況を共有します。
日時: 2020年2月29日(土) 13時~14時30分
会場: 蒲郡市生命の海科学館 1F サイエンスショールーム
参加費: 無料
参加方法: 事前申し込み不要です。直接会場へお越しください。
【講師紹介】
苅部治紀さん(神奈川県立生命の星・地球博物館主任学芸員/日本トンボ学会会長)
専門: 昆虫系統分類学、保全生態学。
トンボや水生昆虫、甲虫類を中心とした昆虫の系統分類や、小笠原諸島や火山列島での昆虫研究で知られる。小笠原諸島の固有昆虫をはじめ、絶滅の危機にある昆虫類の研究に早くから取り組み、外来種問題の解決や希少種の保全に向けた活動を全国で展開している。環境省等の生態系保全関係の各種委員を務める等、希少昆虫の域内保全の第一人者である。
【abtからのお知らせ】
本講演会に登壇する苅部治紀・地球博物館主任学芸員は、abtの本年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成部門助成先です。
(企画名: ため池や自然止水域におけるネオニコチノイド系農薬の汚染状況と絶滅危惧水生昆虫の生息状況の相関調査)
▼講演会詳細はこちらから
http://www.city.gamagori.lg.jp/site/kagakukan/lecture2019.html
▼講演チラシはこちらから
http://www.city.gamagori.lg.jp/uploaded/attachment/62660.pdf