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トップページ 助成先活動情報 東アジアをつなぐ絶滅危惧種クロツラヘラサギ
観測を行なう「SPOON」が韓国の環境団体とZOOM交流会
【Team SPOON】

渡り鳥クロツラヘラサギ(※)の観測とその情報の発信、クロツラヘラサギの渡り先である韓国、台湾の団体との交流を行なっている日本の環境団体「SPOON」が、今年5月、クロツラヘラサギの繁殖地でもある韓国、江華島(カンファド)で環境教育や探鳥活動を行なうMOOLSEAL協同組合とZOOM会議を実施。クロツラヘラサギの繁殖の様子やこれまでのお互いの活動を報告したとブログに記しています。

MOOLSEAL協同組合からは、クロツラヘラサギは去年に比べて繁殖状況が良く、40個もの卵が産みつけられているのを確認したという報告があり、SPOONメンバーは「クロツラヘラサギが変わらずに韓国にやって来て、新しい命が誕生していることにとても感動」したと語っています。

一方、SPOONからは台湾での子どもワークショップについて報告されました。子どもワークショップは、東アジアにはクロツラヘラサギが渡る圏域があり、日本、韓国、台湾など各地で同じクロツラヘラサギを応援する人々がいることを絵本を通じて伝えていくもので、MOOLSEAL協同組からは「クロツラヘラサギを通じて国境や言語を超えた交流を図るというSPOONの理念そのもの」と高く評価されたとのことです。

SPOONは新型コロナウイルスの影響で、子どもワークショップや東アジア各国との交流が当初の予定通り行なえないという実情があるものの、こうしたweb上での交流でこれまでのつながりを持続させたいと、今後の活動への意気込みを語っています。

(※)クロツラヘラサギとは
クロツラヘラサギは名前の通り、黒い“ツラ(顔)”をもち、しゃもじのような“ヘラ”の形をしたクチバシを持つ大型の水鳥です。東アジア、主に台湾、韓国、中国、日本に飛来する絶滅危惧種の渡り鳥です。限られた環境下の湿地でしか生きられない水辺の鳥で、クロツラヘラサギが生息できる湿地は他の多くの種類の鳥も生息が可能になるという「アンブレラ種」とも呼ばれています。

▼2017年の韓国訪問の様子はこちらから
https://spoonprd.wixsite.com/teamspoon/post/2017/08/08/韓国を訪問してきました

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