2020年度、2021年度助成先である乳歯保存ネットワーク(企画名: 個人の被曝量を特定できるストロンチウム90測定)の関連組織、株式会社はは測定所は、6月27日(日)に第1回オンラインイベントを開催し、その動画を公開しました。
乳歯保存ネットワークは、4歳ぐらいから抜け始める乳歯を保存し、そこに含まれるストロンチウム90を測定することで内部被曝の事実を調査・解析することを目的として設立された団体です。オンラインイベントの前半では、団体設立の経緯や「なぜ乳歯をはかるのか」といった乳歯測定の概要説明、乳歯提供の呼びかけが行なわれました。
後半は「身近な放射線の不思議」と題し、放射線が可視化できる「霧箱」と呼ばれる装置の作り方や、その装置を使ってアルファ線、ベータ線、ガンマ線の軌跡を見て、その形や動きの違いを確認する実験を披露しました。また、同団体がある岐阜市の空間線量0.08マイクロシーベルトと原発事故で汚染された場所での0.5マイクロシーベルトでは、放射線の飛び交う量が異なること、厚みの違う鉄板でベータ線を遮蔽した場合の透過の違いなど、目に見えない放射線の性質がよくわかる内容となっています。
今後は偶数月の第4日曜日にこうしたオンラインイベントを開催する予定で、ストロンチウム90の測定方法やこれまでの測定結果、乳歯提供をされた方の声の紹介の他、トリチウム汚染水問題や土壌汚染マップなどについても考える内容となるそうです。
▼【動画】乳歯のストロンチウム90を測るはは測定所 第1回オンラインイベント
https://www.youtube.com/watch?v=VKEXU6Anqz0